子供の成長に大事な手先の活動とは?
Happy Staff • May 24, 2023
運動機能にはGross motor skills(体全体を使った動き)とFine motor skills(体の小さな動き)があります。体全体を使った動きは、まっすぐに歩く、三輪車のペダルを漕ぐなどがあります。また、体の小さな動きには、食事の時にスプーンやフォークを使う、ハサミを使って紙を切るなどがあります。今回は体の小さな動き、特に巧緻性について少しお話していきます。
巧緻性とは。手先の器用さ、巧みに指先を使う能力の事です。この能力を幼児期鍛える事で脳の発達に影響を与え、子どもの知能を高める事が出来ます。巧緻性を養う活動は、子どもの集中力をつける事につながります。

久屋インターナショナルプリスクールでは、小学校受験を考えている保護者の声が聞かれます。この巧緻性が受験に必要になっており、試験に課せられる課題の1つでもあります。「切る」「貼る」「折る」「ちぎる」「結ぶ」「通す」等の作業がスムーズに出来るかを試験で見られるそうです。
当スクールでも、巧緻性の能力を伸ばす事がカリキュラムに組まれています。例えば、工作です。この工作の時間には、子ども達は紙をちぎったり、大きいクラスの子どもはハサミで切ったり、のりで貼ったり等しています。また、自由時間には巧緻性を伸ばせるよう、穴の開いたプレートに紐を通したり、ぽっとん落とし(穴に同じ形の物を入れていく)等の遊具を使っていっています。
では、家ではどのようなトレーニングや遊びをしていけば巧緻性が伸びるでしょうか?
日常生活を通してのトレーニングは、マジックテープ・スナップ・ボタン・ファスナーで止め外し、ペットボトルや瓶のふたで回し開ける、ピンセット・箸・スプーン等でお皿からもう一つのお皿へ移す等の作業を、遊びに取り入れる事で出来ます。また、遊びの中から代表するものとして折り紙があります。紙を折ったり開いたりする行為には、指先の繊細な動きが要求されます。そして、お手本を見ながら作る事で、集中力が必要になります。折り紙をする事で、巧緻性だけでなく、空間認知能力(物の位置や大きさ、形状や間隔などを認知する能力)を高めたり、想像力を豊かにする事が出来ます。上記のような事を、遊びの中に取り入れ楽しく巧緻性を伸ばしていけると良いですね。
クイズ
巧緻性を養う為のアクティビティーは次のうちどれでしょう?
- ボールを投げる
- 紐を結ぶ
- 平均台の上を歩く